教育移住ママの体験談③マレーシアインター受験とVisa事情

前回、娘が一日体験授業を受け、「この学校にする!!」と言った学校は、ケンブリッジ式の学校でした。

朝8時に学校に送り、夕方の16時にお迎えという、初めてにしてはなかなかチャレンジングな体験時間設定で、一緒に訪れていた夫と「疲れ果てて帰ってくるかもしれないね」と話していました。あまりに時間が長かったので、夫婦でKLで暇をつぶしたほどです。

ハラハラしながらお迎えに行くと、心配はどこ吹く風の満面の笑み。迷いも1mmも感じなかったので、清々しいほどでした。

目次

実際に通わせたいと思ったポイント

娘はその学校に通うことに強い意志があったので、再度その学校について考えてみたところ、以下の点が特にいいなと感じました。

・サポート体制

娘の学年は、2クラスですが、それぞれ生徒が16~17名、担任の先生と補助の先生が2人でそのクラスを教えているという環境で、かなり手厚いと感じました。

・先生と生徒の国籍比率

マレーシアで学校を選ぶ時にかなり気にするポイントである国籍比率についても、担任の先生はイギリス人、生徒は中国人・韓国人・シンガポール人・中華系マレー人・インド系マレー人など多岐に渡っていましたし、体験したクラスで日本人は娘を除いて1人でした。

評価は人それぞれだと思いますが、先生のほとんどが現地採用の場合、同じケンブリッジ式でも英語の発音、語彙力や表現力はネイティブの先生とはやはり違ってくると思います。また、生徒に日本人が多ければ、当たり前ですが日本語が楽な分、結局日本語で話す比率が高くなってしまい、英語の伸びが遅くなります。

・口コミ

自分のお友達や先輩などを辿った結果、現在その学校に通っている方と知り合うことができたので、実際の感想などをお伺いさせていただきました。エージェントやネットなどの意見ではなく、保護者としての意見を伺うことができて安心材料となりました。

逆に通う前に心配だと感じたポイント

・ロケーション

KL中心部からはかなり離れた場所にあるので、スクールバスの停留所から40分かかりますし、出発時間も早い(6:50AM)です。娘がその往復で音を上げないかは心配事項となりました。どこに住んでどう通うかというのは、毎日のことなので検討する時に必ず考慮に入れるべきだと思います。通ってみたところ、行き帰りはほぼ寝ているようで、支障はありませんでしたが。

「学校を決めた=入学できる」訳ではない

学校をピンポイントで気に入ったので、次の一手は「受験」です。そもそも急に留学を決めたので、学校選びに必死になっていて、受験対策の「た」の字もなかったのですが、見学に行ったすぐ後の9月中旬には受験しました。決めたからには年明けの1月には入学させたかったからです。

当初娘は10歳で小学5年生、日本の中学受験と違い、学力を問われるものではありませんでした。彼女の実力を把握し、サポートできるかということを判定するものであると説明を受けました。判断されたであろう内容は以下です。

  • Oxford Placement Test for young learners(WEB test)
  • その場でテーマを与えられる作文
  • 本人の面接
  • 現在通っている小学校の成績表
  • 応募書類

学校によって、現地に行かなければ受験できないケースもあるようですが、娘の通う学校は日本からでも受験可能だったのでよかったです。また受験日程も日本のように何月何日と決まっている訳ではなく、できる限り予定をすり合わせてもらえる印象です。見学に行った学校の中には、その場で受験することもできますと言われた学校もありました。

もちろん年齢が上がるほど語学力は問われるのが普通ですし、学校によっても判断基準は違うので、いちサンプルとしてご覧ください。

1週間後に届いたLetter of Offer

受験後ドキドキしながらも、もうできることはないので、しばらく娘も学校に私も仕事にと通常営業。なぜか先にWEBで受けたOxford Placement Testの結果だけが届き、その結果では何も判断することができなかったので、もしかしてダメだったかもしれないと、娘には伝えず若干落ち込んだりもしました。

受験から1週間後に「Letter of Offer」という正式書類がアドミッションオフィスから届き、無事入学できることとなりました。入学希望するなら3日以内に正式書類でご返信くださいとのことで、躊躇する間もなく正式に入学する旨をご返信した次第です。

留学で絶対に必要なもの

さて、いくら学校から入学許可が降りていたとしても、海外で学ぶために一番必要なものはその国のVisaです。

マレーシアでは、渡航前にStudent Visaは降りず、学校から入学許可が降りた後に、生徒の正式な返答を受けて、学校のアドミッション担当からマレーシア教育省(MOE)のサポートレターを申請してもらいます。その発行には最大6週間程度かかるようです。

さらに、マレーシアに渡航し、その学校に入学後、学校のVisa担当者が移民局に申請して、1ヶ月ほどかかってようやくVisaが降りる仕組みです。しかも、ガーディアンである私のVisaはさらにその後申請する形でした。

余談ですが、息子はアメリカの高校なので、入学許可の書類など必要書類をまとめ、赤坂にあるアメリカ大使館でのVisa取得面接を経て、高校修了までの4年分のStudent Visaが降りてから渡航しました。

その点において、Visaがある状態で渡航できるアメリカの方が安心感があるなあと思ってしまいました。日本のパスポートでは観光Visaでも3ヶ月はマレーシアに滞在できるのですが、外国人である私たちがVisaがないのに長期滞在するのは、心許ない感じがします。さらに面倒なことに、マレーシアはStudent VisaもGurdian Visaも1年更新なので、毎年親も子もVisaの申請が必要です。はあ。

そんなこんなで、思い立って一気に決めたマレーシアへの母子留学、いよいよマレーシアに渡航できるところまで漕ぎ着けました。

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