こんにちは、WorkingHaha編集部です。今回は、共働き家庭における家事や育児の分担について考えていきます。「夫にやってもらいたいこと」をきっかけに、夫婦が一緒に家庭を支えるための具体的なタスクリストや、自発的な行動を引き出すための工夫をお伝えします。日々忙しい皆さんの家庭に役立つヒントが見つかるはずです!
共働き家庭における夫の役割

変わりゆく家庭内の役割分担
近年、共働き家庭の割合は増加の一途をたどっています。総務省のデータによると、2023年時点で共働き家庭は全世帯の約60%を占めており、特に子どもがいる家庭での共働き率が高い傾向にあります。この背景には、女性の社会進出や経済的な理由が挙げられます。
なぜ夫の協力が必要なのか
以前は「夫は仕事、妻は家庭」という役割分担が主流でしたが、今ではその枠組みが大きく変化しています。共働き家庭が増える中で、家事や育児を夫婦で分担することが当たり前になりつつあります。それでも、「どこまで夫に任せていいの?」と悩むママたちも多いのではないでしょうか。
夫婦で分業するメリット
夫婦で家事や育児を分担することには、さまざまなメリットがあります。
- 心身の健康を守る
ママが一人で抱え込む負担を減らすことで、心身ともに健康を保つことができます。 - 子どもへの良い影響
子どもは、親が協力している姿を見ることで、家族の大切さや協力の価値を学ぶことができます。 - 夫婦関係の向上
一緒に課題を乗り越えることで、夫婦間の信頼関係が深まり、お互いを支え合う関係を築くことができます。
夫への上手な伝え方
ママがすべてを抱え込まずに、夫と家事や育児を強力しあうことが大切です。男性自身が自分の役割を意識し、自発的に行動に移せるような伝え方をしましょう。
- 具体的に伝える
曖昧な指示は避け、「食器を洗って」ではなく「夕食の食器を洗って」と具体的にお願いすることで、何をすればいいのか明確にします。 - 選択肢を与える
「掃除機をかけるか、お風呂掃除か、どちらかやってくれる?」と選べるように伝えると、主体的に行動しやすくなります。 - 時間の目安を示す
「20分くらいで終わると思うんだけど…」と時間を示すと、負担に感じにくくなります。 - 理由を添える
「私、明日早出なので、今日は夕食作りをお願いできる?」と背景を説明すると、協力の動機づけになります。
ママの体験談(35歳・子ども2人)
「夫と話し合い、家事を分担するようにしました。例えば、朝のゴミ出しや週末の買い出しは夫が担当。最初は忘れることも多かったですが、感謝の言葉を忘れずに伝えたことで、今では自然に動いてくれるようになりました。」
家庭に合った分業スタイルを見つけよう
役割分担に正解はありません。それぞれの家庭やお子さんの性格、仕事の状況に応じて柔軟に対応することが大切です。一緒に話し合い、試行錯誤しながら、家族にとって最適なスタイルを見つけていきましょう。
みんなはどうしてる?夫との家事分担
「共働き夫婦の家事シェアに関する意識調査」の結果
共働き家庭が増加する中、家事分担に関する意識も変化しています。しかし、2024年に株式会社一条工務店が実施した「共働き夫婦の家事シェアに関する意識調査」では、女性の68%が家事の7割以上を担当しているという結果が出ました。一方、理想の分担割合として男女ともに「5:5」を支持する声が最も多いことから、現実と理想のギャップが見られます。

家事分担のポイント:他の家庭はどうしている?
調査から見えてきた、他の家庭の家事分担の工夫を参考にしてみましょう。
- ルールを決める家庭は少数派
約7割の夫婦が家事分担のルールを決めていないと回答しています。ルールを決めている家庭では「お互いの得意分野を担当する」というスタイルが主流です。 - 具体的な分担例
- 女性が主に担当している家事
1位:料理、2位:買い物、3位:キッチンの掃除 - 男性が主に担当している家事
1位:ゴミ出し、2位:食器洗い、3位:食器の片づけ
- 女性が主に担当している家事
- 女性が夫にもっと担当してほしい家事
トップは「トイレの掃除」や「浴室の掃除」。日常の中で見落とされがちな部分の負担を分けるだけで、全体のバランスが良くなります。 - 共同作業で負担軽減
「料理を一緒にしたい」という意見が男女ともに1位に挙がっています。休日に家族で料理を楽しむ時間を作るのもいいですね。 - 便利家電の活用
調査では「ロボット掃除機」や「食器洗い乾燥機」が家事負担を減らすのに役立つと答えた人が多い結果に。最新の便利家電を取り入れることで、負担を軽減するのも一つの方法です。

ママの体験談(38歳・子ども3人)
「夫と一緒に家事リストを作成しました。最初はルールを決めるのが面倒でしたが、『お互い得意なことをやろう』と話し合い、私は料理、夫は掃除とゴミ出しを分担しています。少しずつでも協力することで、家族の時間が増えたことを実感しています。」
夫にやってもらいたいこと:具体的なタスクリスト

家事編
- 食事の準備
- 週2–3回の夕食作り、または朝食担当。
- 掃除
- 週末の部屋の掃除機がけ。
- お風呂掃除。
- 洗濯
- 洗濯物を干す、取り込む、たたむ。
- 買い物
- 週末のまとめ買い。
- 帰宅時の日用品の購入。
- ゴミ出し
- ゴミの分別。
- 定期的なゴミ出し。
育児編
- お風呂
- 子どものお風呂(特に帰宅時間が早い日)。
- 寝かしつけ
- 絵本の読み聞かせ、添い寝。
- 休日の遊び相手
- 公園や遊び場への外出。
- 保育園・幼稚園の送迎
- 可能な日の朝の送り。
- 宿題のサポート
- 学習の見守り、質問への対応。
夫の協力を得るためのコミュニケーション術

「伝え方」を工夫する
男性自身が自分の役割を意識し、自発的に行動に移せるような仕組みづくりが重要です。
- 役割を共有する
家事や育児のリストを一緒に作り、どのタスクを誰が担当するかを明確にする。目に見える形で共有することで、自然と行動を促せます。 - 家事や育児の重要性を話し合う
「掃除をすると部屋が快適になるよね」など、タスクの目的や価値を話し合い、お互いの意識を高めることで、自主的な行動を引き出します。 - 成果を見える化する
例えば「今日は部屋が綺麗になった」「料理を作ってくれて家族が喜んでいる」など、達成感や家族の反応を共有することで、次の行動への意欲が湧きます。 - 柔軟に役割を交代する
「平日はあなたがゴミ出しをしてくれると助かるけど、土日は交代しよう」など、固定化せずお互いの状況に応じて役割を入れ替える仕組みを作りましょう。
感謝は「お互いに」伝え合う
感謝の言葉は夫婦の絆を深める大切な要素。女性だけが感謝を伝えるのではなく、夫婦でお互いに感謝を伝え合いましょう。
- すぐに感謝を伝える
「ありがとう、助かったよ」とその場で素早く伝えることで、行動が評価されていると感じられます。 - 具体的に褒める
「お風呂ピカピカになったね、すごい!」と成果を具体的に伝えると、次回も頑張ろうと思えます。 - 子どもの前で感謝する
「パパ、お料理作ってくれてありがとう」と家族全体で感謝の文化を育てることも効果的です。 - 小さなことでも感謝
些細な行動でも感謝の言葉を忘れずに。「ゴミ出ししてくれて助かったよ」と日常の小さな協力にも感謝を示しましょう。
完璧を求めすぎない工夫
共働き家庭では、お互いに完璧を求めすぎず、時には肩の力を抜くことも大切です。
- 外食やデリバリーの活用
料理が負担に感じる日は、外食やデリバリーを活用して無理なく乗り切りましょう。 - 家事の優先順位をつける
すべてを完璧にする必要はありません。大切なタスクだけを済ませる日を作るのも一つの方法です。 - 家事分担の見直しを定期的に
夫婦で話し合い、負担が偏りすぎていないか定期的に見直すことで、ストレスを減らせます。
これからの共働き家庭に向けて

社会の変化と家庭の在り方
近年、男性の育休取得が推奨され、働き方改革によって残業時間が短縮されるなど、社会全体で家庭と仕事の両立を支援する流れが加速しています。この変化は、家庭内での役割分担を見直し、より良い協力体制を築くチャンスでもあります。
個々の家庭に合った協力体制づくり
大切なのは、世間の基準にとらわれることではなく、自分たち家族にとって最適なスタイルを見つけることです。お互いの仕事の状況や得意不得意、子どもの年齢や生活リズムを考慮しながら、柔軟に役割分担を話し合いましょう。
共働き家庭の未来を明るくするために
夫婦で家事や育児を協力して進めるのは、最初は試行錯誤の連続かもしれません。それでも、お互いを思いやりながら少しずつ自分たちのペースを見つけていけば、無理なく日々を楽しむことができるはずです。完璧を求めすぎず、努力や成果を認め合う姿勢を大切にしましょう。
この記事が、皆さんの家庭に新しい風を運び、家族での協力や絆を深める一助となれば嬉しいです。一緒に、自分たちらしい素敵な家族の形を作り上げていきましょう!