小学生の学童利用の実態統計教えます「みんな、何年生まで利用している?」

こんにちは、WorkingHaha編集部です。働くママのみなさん、「学童はいつまで利用すればいいの?」「みんな何年生まで通わせているの?」そんな疑問、持っていませんか?お子さんが「学童をやめたい」と行き渋るようになり、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、最新の統計データを基に、実際の学童利用傾向をご紹介します。世の中の学童利用の実態を知っていただき、ぜひご自身の家庭に合った判断の参考にしてください。

目次

学童保育の利用実態とは?:全国統計

まず、学童保育の利用状況を確認してみましょう。厚生労働省の2021年のデータによると、全国の学童保育利用児童数は約134万8275人です。このうち、1年生の利用割合が28.4%と最も高く、学年が上がるにつれて利用率が徐々に減少していくのが特徴です。

  • 1年生:28.4%
  • 2年生:26.4%
  • 3年生:22.2%
  • 4年生:13.7%
  • 5年生:6.4%
  • 6年生:2.9%

この統計からもわかるように、学童は低学年の間に最も利用され、高学年になるとその利用が減少していきます 。

先輩ママの体験談

4年生と2年生の兄弟で、上の子は入所できず、2人で留守番をすることになりました。放課後の教室開放があるので、お姉ちゃんの授業が終わるまではそこで待ち、一緒に下校しています。クラスのお友達もいるので楽しそうに過ごしています。

3年生で学校併設の学童に入所できなくなり、留守番をすることに。子どもは放課後に友達と遊べるようになったと喜んでいますが、私はまだ心配です。児童館と近所の公園以外は行ってはいけないというルールにしています。

うちの子も、3年生までは学童を利用していましたが、4年生になると習い事や学校の勉強が忙しくなり、自然と卒業していきました。友達との外遊びも増え、自分で帰宅する日も増えていったんです。

地域別の学童利用の傾向とは?

学童の利用状況は地域によっても異なります。都市部と地方では学童保育の利用方法に違いが見られ、特に都市部では共働き家庭が多いため、高学年まで学童を利用するケースも多くあります。

  • 都市部(例:東京都)
    4年生以上の利用率が全国平均より高い。6年生まで学童を利用する割合が10%を超える地域もある。
  • 地方(例:島根県)
    低学年の利用率が高いが、4年生以降は急激に減少。地方では、子供が一人で留守番できる状況が整っていることが多い。

先輩ママの体験談

地方に住んでいるのですが、周りの友達も4年生を迎えると自然と学童を卒業して、家で過ごす時間が増えていきました。みんながそうしていたので、うちの子も3年生で学童を卒業させました。

土曜日も仕事があるため、4年生以降は民間学童に入れることにしました。高額ですが、学習支援や英会話もあり、送迎はバスで行ってくれるため安心です。

学童を卒業する理由:アンケート結果

学童を卒業する理由は様々ですが、民間調査によると主な理由として以下が挙げられます 。

  • 子供の成長(自立):42%
  • 習い事の増加:28%
  • 友達との遊び機会の増加:15%
  • 学童の年齢制限:10%

先輩ママの体験談

4年生になる時に、「友達ともっと自由に遊びたい!」と自分から言い出したんです。それを機に学童を卒業しました。少し心配でしたが、子供の成長を感じた瞬間でもありました。スマホを持たせ、お友達の家には勝手に上がってはいけない約束にしています。

真面目性格の娘は、小学一年生の夏休みに「学童に行きたくない」と…。騒がしい環境に一日中身を置くことが大変だったようです。一年生から一人で留守番をしています。心配なので、オンラインでいつでも繋げるようにし、週に2日は在宅ワークをしています。

学年別の学童利用のメリット・デメリット

学年によって、学童利用のメリット・デメリットも変わってきます。

低学年(1〜3年生)

メリット:

  • 安全な放課後の居場所を提供
  • 異年齢との交流
  • 生活習慣の確立

デメリット:

  • 長時間の集団生活で疲れることがある
  • 個別の活動が制限される

中学年(4〜5年生)

メリット:

  • 親の安心感と宿題サポート
  • 学習時間が確保できる

デメリット:

  • 自由時間の制約が増える
  • 習い事との両立が難しくなる

高学年(6年生)

メリット:

  • 学習サポート
  • 下級生との関わりによるリーダーシップ育成

デメリット:

  • 友達と遊ぶなど、年齢に合った活動の不足
  • 自由がなく、自立心の育成が遅れる可能性がある

先輩ママの体験談

1年生で入所してすぐ「自宅で過ごしたい」と娘に泣かれてしまいました。にぎやかで落ち着かない環境が合わず、ストレスが溜まってしまったようです。冬場は夕方一人で待つのが怖いこともあるようですが、学童よりは家がいいという強い意志があり、留守番をさせています。その代わり、アレクサでいつでも連絡が取れるようにしています。

4年生から『お試し卒業』を取り入れて、週に数日は家で過ごさせ、徐々に自立させることを始めました。子供も無理なく学童を卒業できました。

学童の利用期間に「正解」はありません。子どもの成長度合いや性格、家庭の働き方、地域の環境など、さまざまな要素を総合的に考慮し、個々の家庭に合った選択が求められます。特に高学年になるにつれて、子どもの自立心を育てることがより重要になります。この時期は、学童を活用しながらも、徐々に自己管理の範囲を広げていく工夫が必要です。例えば、週に数回は自宅で留守番させる「お試し卒業」を取り入れるなど、小さなステップから自立を促す方法も効果的です。スマートフォンやタブレットを活用し、親といつでも連絡を取れる環境を整えるなど、子ども自身が安心して、自信を持って一人で過ごすことができるよう、段階的にサポートすることも求められます。

学童以外の選択肢とは

学童以外にも、働くママが子どもを安心して預けられる選択肢はいくつか存在します。以下に、具体的な代替案をいくつかご紹介します。

1. シッターサービス

シッターサービスは、特に学童が利用できない時間帯や、より個別の対応が必要な家庭におすすめです。自宅での預かりが可能で、子どものニーズに合わせた柔軟な対応をしてくれます。例えば、学校の早帰りや病気の際にもシッターが対応可能なため、働くママには非常に便利です。

2. ファミリーサポート

地域で提供されるファミリーサポート制度を利用することで、近隣に住むサポート会員が子どもを預かってくれます。地域に密着したサービスで、子どもが親しい人に見守られながら過ごせるため、安心感が高いのも特徴です。

3. 送迎付きの習い事・塾

送迎付きの習い事や塾は、共働き家庭にとって非常に助かる選択肢です。自宅や学校から習い事や塾への送迎サービスがついているため、移動の心配がなく、忙しいママでも安心して子どもを預けることができます。また、習い事の内容に応じて、学びや体験ができるため、子どもの成長をサポートします。

4. 民間学童

民間の学童施設は、公立学童に比べてより多様なプログラムを提供しているケースが多く、習い事や学習支援にも力を入れています。また、親の就労状況にかかわらず受け入れているところが多く、高学年まで利用できるのもメリットです。学習塾と提携している学童もあり、勉強をサポートする環境が整っています。

5. 放課後子ども教室(地域による)

地域の放課後子ども教室は、低コストで利用できる場合が多く、地域のボランティアや指導員が子どもたちにさまざまな活動を提供しています。安全な環境で子どもが過ごせるため、共働き家庭には非常に便利です。ただし、利用できる地域が限られているため、事前の確認が必要です。

先輩ママの体験談

週に2日は、学校の正門前から出るバスでスイミングへ、残りの2日は夫婦のどちらかが在宅ワークにし、1日だけ一人で留守番をさせています。在宅の日は友達と自由に遊べるのがうれしいと子どもが喜んでいるのを見て、心配や大変もありますが、いい選択だったなと思います。

仕事の時間が不規則なので、学童だけではカバーできないときにシッターを利用しています。習い事の送迎もお願いできるので、時間の無駄がなくなりました。民間学童も利用しており、学習面のサポートが手厚いのでとても助かっています。

子どもが低学年のうちに「学童をやめたい」と言われてしまったので、自宅までの帰り道はファミリーサポートの方にお願いしています。地域の方とのつながりができることも、今となってはメリットです。

このように、家庭や子どもの状況に応じて、さまざまなサービスを組み合わせることで、働くママでも子どもが安全に過ごせる環境を整えることができます。

自宅で安心して過ごすための工夫

学童に行かず、自宅で留守番をする子どもが安心して過ごせるよう、先輩ママはどのような工夫をしたのでしょうか。子どもの安全とコミュニケーションを確保するためのツールや環境整備など、具体的な工夫をご紹介します。

1. タブレットやアレクサを活用する

タブレットやスマートスピーカー(AmazonのAlexaなど)を活用することで、離れていても親子のコミュニケーションがスムーズに行えます。例えば、子どもが「アレクサ、ママに電話して」と声をかけるだけで通話が可能。タブレットでもビデオ通話を使って、親の顔を見ながら話すことができます。

工夫ポイント

  • 定期的なチェックインの時間を決め、子どもと連絡を取る習慣を作る。
  • 自宅についた後、連絡を入れるよう約束をする。
  • 「今日は何時に〇〇しようね」など、日課を確認し合えるようにする。

2. 防犯カメラやスマートカメラの設置

防犯カメラやスマートカメラを設置することで、子どもの様子を確認できます。スマートフォンと連携すれば、外出先からリアルタイムで子どもが家で安全に過ごしているかチェック可能です。また、カメラに内蔵されたスピーカー機能を使えば、親が声をかけることもできます。

工夫ポイント

  • 玄関やリビングなど、子どもが頻繁にいる場所にカメラを設置し、親が常に見守れる環境を整える。
  • 必要なときに子どもに指示を出せるように、カメラのスピーカーを活用。

3. 家の中でのルールを決める

子どもが留守番中に安全に過ごすためには、家の中でのルールをあらかじめ決めておくことが大切です。たとえば、以下のようなルールが考えられます。

  • 親が帰るまで鍵を開けない。
  • インターホンが鳴っても出ない。
  • 友達を家に呼ばない、友達の家に上がらない。
  • キッチンには近づかない。
  • 必要があれば、親や信頼できる大人にすぐに連絡を取る。

工夫ポイント

  • 親子で「お留守番ルール」を書き出し、家の目立つところに貼っておく。
  • 定期的にルールを見直し、子どもの成長に合わせて変更する。

4. 家庭内IoT機器の導入

自宅のIoT機器を導入すれば、外出先からも家の鍵の開閉や照明のオンオフが遠隔で管理できます。また、親の帰宅前にエアコンをつけたり、子どもが帰宅したら自動でライトがつく設定など、安全性や快適性を向上させることができます。

工夫ポイント

  • スマートロックやスマートライトを使い、親が遠隔操作で安全管理をサポート。
  • 外出先でも子どもの帰宅を確認できるシステムを活用。

5. 留守番中の楽しみを準備

子どもが退屈しないように、留守番中に楽しめるアクティビティを準備しておくと、子どもが安心して自宅で過ごせます。例えば、学校の宿題だけでなく、読書や簡単な工作キットを用意したり、オンラインでの習い事に参加させたりするのも効果的です。

工夫ポイント

  • 子どもの好きな本やパズルなどをあらかじめ用意し、予定を立てておく。
  • 留守番中に達成したタスクに対して、親が褒める時間を設ける。

6. 自宅学習のサポート

オンラインでの自宅学習ツールを活用すれば、留守番中も子どもが自主的に学習できる環境が整えられます。eラーニングのプラットフォームを利用し、好きな時間に勉強できるようにするのも一つの方法です。

工夫ポイント

  • eラーニングサイトを事前に登録しておき、タブレットやパソコンで自主学習を進められるようにする。
  • そろタッチやオンライン英会話など、オンラインで出来る習い事を始める。
  • 親が帰宅した際に学習内容を確認し、頑張りを認めてあげる。

これらの工夫を取り入れることで、子どもが学童に行かずに自宅で過ごす際の安全性と安心感を高めることができます。

まとめ:あなたの家庭に合った判断を

ここまで、学童利用の実態統計や先輩ママの体験談をご紹介してきました。データを見ると、多くの家庭が低学年のうちは学童を利用し、学年が上がるにつれて徐々に卒業していく傾向が分かります。

しかし、これはあくまで平均的な傾向。大切なのは、このデータを参考にしつつ、あなたの家庭の状況に合わせて判断することです。そして、子どもの自立を促しながら、安全かつ安心して過ごせる環境作りが欠かせません。

  • 子供の性格や成長度合い
  • 家庭の働き方(残業の頻度、在宅勤務の可能性など)
  • 地域の環境(治安、子供の遊び場の有無など)
  • 子供の習い事の状況
  • 家族や親戚のサポート体制

これらの要素を総合的に考慮して、決めていきましょう。家庭によっては、シッターやファミリーサポート、送迎付きの習い事など、他のサポートサービスを活用することで、より柔軟に子どもを見守る体制を整えることも一つの方法です。

WorkingHaha編集部は、みなさんの子育てを応援しています。ぜひ今回の記事を参考に、ご家庭に合った学童利用の判断をしてくださいね。

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