こんにちは、WorkingHaha編集部です。今回は、小学生のお子さんのお金管理について、働くママの視点からお届けします。仕事に家事に育児と、毎日が目まぐるしく過ぎていく中で、子どもにお金の大切さを教えるのは難しく感じるかもしれません。でも大丈夫です、効率的で効果的なお金管理の教え方を一緒に考えていきましょう!
1. 小学生のお金管理:その重要性と働くママの役割
なぜ小学生からお金管理が大切なの?
小学生からお金管理が大切な理由は、早い段階で金銭感覚を身につけることが、将来の経済的自立に繋がるからです。以下の3つのポイントが特に重要です。
1. 金銭感覚の基礎を築く
小学生は、日常生活の中でお金を使う機会が増えてきます。この時期にお小遣い管理や貯金の習慣を身につけることで、計画的なお金の使い方や節約の大切さを学ぶことができます。
2. 自立心の向上
自分のお小遣いをどう使うかを考える過程で、子どもは選択と責任を体験します。自分で計画を立て、目標に向かって貯金をすることで、目標達成の喜びを知り、より大きな自立心が育まれます。
3. 将来の経済リテラシーを高める
大人になると、収入と支出のバランスを取る力や、資産管理の知識が必要です。小学生のうちに基本的なお金の使い方や管理方法を学ぶことは、将来的に複雑な経済状況に対処するための基礎を築きます。
娘が自分のお小遣いで友達にプレゼントを買った時、お金の使い方を考える良いきっかけになりました。小さな経験から積み重ねて、お金の価値を理解することで、計画的に使う力を身につけてほしいです。
働くママだからこそできること
働くママが子どもにお金の価値を伝える方法には、次のような実践的なアイデアがあります。
1. 家庭内での役割を与える
家庭での小さな仕事(食器洗い、掃除など)に対して、適度な報酬を与えることで、お金は労働の対価として得られるものだと教えることができます。これにより、子どもは「働いて稼ぐ」という経験を家庭内で身近に感じることができます。
2. 買い物の計画を立てる
子どもと一緒に予算を立て、計画的に購入する練習をさせるのも良い方法です。例えば、家族の食材費を一緒に考え、予算内で必要なものを買うようにします。その他にも、子供部屋を作る際の予算を決め、予算内で必要なものを探させたり、予算を決めて旅行の計画を立てさせたりするのも面白いですよね。
これにより、お金の使い方や節約を実感できる場面を作ることができます。
3. 節約のコンセプトを教える
節約の大切さを伝えるために、何かを欲しがった時にすぐに買い与えるのではなく、貯金をして買う体験をさせるのも有効です。「今は我慢して将来に備える」という感覚を教えることで、将来のお金の使い方に対する慎重な姿勢を育てます。
4. 寄付やお金をシェアすることの大切さ
お金は他の人を助けるためにも使えるという視点を教えるために、少額でも良いので寄付をさせることが役立ちます。自分以外のためにお金を使う経験は、社会的な責任感や他者との共有の意識を育てることに繋がります。
5. 「貯金」「投資」をゲーム感覚で教える
貯金や投資をゲーム感覚で学べるアプリを利用するのも良い方法です。働くママの多くは忙しいので、こうしたツールを使って遊びながら子どもにお金の管理を教えることができます。
6. 実生活の中でお金の価値を感じさせる
子どもが欲しいものを手に入れるために、どれくらいの時間をかけて働かなければならないかを具体的に説明します。例えば、「このおもちゃを買うためには、ママは◯時間働かなければならないんだよ」といった会話をすることで、お金の価値を実感させることができます。
2. 年齢別お小遣いの与え方と金額の目安
株式会社KG情報「ママソレ」の調査によると、小学1~2年生のお小遣いの平均金額は966円、小学3~4年生の平均金額は1121円、小学5~6年生の平均金額は1653円という調査結果が出ています。
出典: ママソレ|【2023年最新】お小遣いの平均はいくら?小学生・中学生・高校生別のパパママにアンケート!https://mama.chintaistyle.jp/article/survey-2023-okodukai-heikin
低学年(1〜3年生)向け
低学年の子どもはまだ金銭管理の習慣が身についていないため、少額から始めるのが良いとされています。使い道も、駄菓子や小さな文房具などに限定されることが多いです。
- お金の価値や管理が完全に理解できないため、こまめに少額を渡すことで、金銭感覚を徐々に育てます。
- お小遣いを渡す前に、使い道や何を買うかについて話し合い、お金の管理や責任を学ばせます。
- 貯金をする習慣を促すために、貯金箱を用意するのも効果的です。
高学年(4〜6年生)向け
高学年になると、お小遣いを使う場面が増え、友達と一緒に買い物をする機会や、文房具やゲーム、雑誌などを自分で買うことも増えます。お金の使い方についても、少しずつ自立心を育てることが大切です。
- 高学年になると、月単位でお小遣いを渡すことで、計画的にお金を使う力を養います。
- 少し高価なものを目指して貯金をすることも良い学びになります。欲しいゲームや本を買うために、いくらずつ貯めるかを一緒に計画するのも良いでしょう。
- 家の手伝いとお小遣いを連動させることで、労働と報酬の関係を学ばせることも一つの方法です。
- お小遣いの金額は家庭や地域によって異なります。家族の方針に合わせてバランスを取りましょう。
3. 貯金の習慣づけ:効果的な方法とコツ
目に見える形で貯金を
貯金の習慣をつけるには、進捗が目に見えることが重要です。WorkingHaha編集部では「貯金箱の中が見えるタイプを選ぶ」「貯金グラフを作って壁に貼る」といった工夫が人気でした。
学校の工作で貯金箱を作ってきたので、いい機会だと思い、貯金を勧めてみました。毎月200円ずつ貯めることで自分のお小遣いでは買えないキャラクターグッズを買いたいと張り切って貯金しています。
子供と一緒にPCで「貯金達成度ボード」を作りました。貯金するごとに目標に向かってグラフが伸びていくんです。視覚的にも分かりやすく、入力するのが楽しみみたいです。
貯金の目的を明確に
何のために貯めるのかを明確にすることも大切です。WorkingHaha編集部では「欲しいゲームのために貯める」「集めているキャラクターグッズを買うために貯める」といった具体的な目標設定が推奨されていました。
息子と一緒に『貯金目標リスト』を作りました。短期、中期、長期の目標を立てて、達成時期も決めています。仕事でのプロジェクト管理の考え方を取り入れたんです!
毎年誕生日にテーマパークに行くのを楽しみにしている娘。好きなキャラクターのグッズを絶対に買いたい!とHPを見ながら買いたいものリストを作り、お小遣いを貯めています。欲しいもののために節約する姿を見ると、しっかりしてるなぁと感心します。
4. お金の使い方を学ぶ:買い物体験とその活用法
1. 小さな買い物から始める
最初は、少額でできる買い物を経験させることが重要です。例えば、駄菓子や文房具、日用品など、子どもが自分で選べる範囲のものを購入させましょう。これにより、商品の価格や支出と収入のバランスを実際に体験できます。
- お金を使う責任感や、自分の欲しいものを手に入れるの計画性を学びます。
2. 予算を設定する
親が子どもに買い物の予算を設定し、その範囲内で買い物をさせることで、限られた資金の中での選択や優先順位を考えさせる経験ができます。例えば、500円以内で好きなものを買う、または家族の夕食の材料を予算内で購入させるなどです。
- 予算内で選択肢を選び、欲しいものと必要なものを区別するスキルを身につけます。
3. 価格比較を教える
親と一緒にスーパーやオンラインショッピングで価格比較をする習慣を持つことで、子どもは同じ商品でも異なる価格で販売されていることに気づきます。これにより、値段を確認してから買うことの重要性を学びます。
- 消費者として、より良い選択をするためのスキルを養うことができます。
5. デジタル時代のお金管理:電子マネーとの付き合い方
電子マネーの基本を教える
電子マネーは、現金を使わずに支払いができる便利なツールですが、小学生にとっては「目に見えないお金」の管理が難しいこともあります。まずは、電子マネーとは何か、チャージ式とクレジットカード連動型の違い、使ったお金がどこから引き落とされるのかを説明し、理解を深めさせることが重要です。
子どもに使わせる場合は、チャージ式がおすすめです。
クレジットカード連動型: 使用した金額が後から請求される仕組みであり、使った瞬間の「支払い感覚」が薄れるリスクがあるため、子どもが利用する際には慎重さが求められます。
チャージ式: 予めお金をチャージしておき、使用するごとに残高が減少する仕組み。残高が可視化できるため、子どもにとっても理解しやすいです。
セキュリティ意識も忘れずに
電子マネーには、盗難や紛失のリスクが伴います。カードやアプリが盗まれたり、チャージ残高が使用されたりする可能性があるため、小学生にもこうしたリスクを教えることが大切です。特にインターネット上での不正利用や詐欺に対する警戒を促し、安全な利用方法を指導することが大切です。例えば、スマートフォンのパスワード管理や、電子マネーのアカウント情報を第三者に教えないことなどが基本となります。
6. 金銭感覚を養う家庭でのアクティビティ
家庭の中で、遊びを通して金銭感覚を養いましょう!
お手伝いごっこ
「お手伝いごっこ」は、子どもに金銭感覚と労働の価値を教える効果的なアクティビティです。家事をリスト化し、それぞれに報酬を設定。たとえば、ゴミ出しは100円、掃除は200円など、仕事内容によって報酬が異なることを理解させます。お手伝いが終わった後には「この仕事の報酬はどうだったか?」と振り返り、労働と対価のバランスを考えさせます。子どもはお手伝いを通じて、労働の価値や達成感、効率的な働き方を自然に学びます。
スーパーでの買い物体験
スーパーでの買い物体験は、子どもが予算管理やお金の価値を学ぶ実践的な方法です。親子で一緒にスーパーに行き、たとえば1,000円以内で食材を購入させるといった体験を通じて、予算内でのやりくりや価格比較の重要性を理解させます。何を優先して買うべきかを考えることで、計画的なお金の使い方や必要なものと欲しいものの区別が身につきます。
ただ安いものを買えばいいのではなく、高いものと安いものは何が違うのか、一緒に考えてみることも大切です。
7. よくある悩みとその解決策
お小遣いの使いすぎ
子どもがすぐにお小遣いを使いすぎるのは、よくある悩みですよね。解決策として、毎月または毎週のお小遣いを固定額に設定し、予算内で管理させることが効果的です。また、使いすぎないために、目標を設定し、欲しいものを買うためにお金を貯める習慣をつけることも一つの方法です。
息子が1週間でお小遣いを使い切ってしまった時、翌週のお小遣いから借金する形にしました。利子の概念も教えながら、計画的な使い方の大切さを学んでもらいました。
友達とのおごりおごられ問題
小学生同士でおごりおごられが起きると、トラブルやいじめにつながることも。解決策として、親が「自分のお金は自分で使う」というルールを子どもに教えることが重要です。また、「おごることが親切かどうか」について話し合い、健全な金銭感覚を持たせましょう。
息子が友達と一緒に遊ぶときに「おやつをおごった」というので、理由を確認すると、友達に好かれるためにおごっていて、「おごらないと友達関係が悪くなるのでは?」という不安を感じていたことがわかりました。『自分のお金は自分で使う』というルールを説明し、友達におごるのはやめよう、という話し合いをしました。
きょうだい間での不公平感
きょうだい間でのお小遣いの額や使い方で、不公平感を感じることがあります。年齢や役割に応じて差が出ることは自然ですが、親がその理由をしっかり説明することが大切です。それぞれの子どもの努力や責任に応じて報酬を与える仕組みを作り、きょうだい全員が納得できるようにしましょう。
お小遣いをもらえる家事一覧を作りました。むずかしさ・報酬なども可視化して下記、年齢や任せたお手伝いの責任度に応じて金額を変えることで、子どもたちも納得してくれています。
8. 実践!お金管理教育チェックリスト
最後に、これまでの内容を踏まえた実践的なチェックリストをご紹介します。このリストを参考に、ご家庭での金銭教育に取り組んでみてください。
- お小遣いの金額と頻度を決めている
- お小遣いを管理させる習慣がある
- 貯金の目標を子どもと一緒に設定している
- 定期的に家族でお金の使い方を振り返る時間を設けている
- 買い物体験の機会を意識的に作っている
- 電子マネーの基本的な使い方を教えている
- 家庭でお金に関するゲームや活動を行っている
- 子どもの年齢に応じてお金の責任を段階的に増やしている
- 働く親の姿を通じて、お金を稼ぐことの大切さを伝えている
- 失敗しても寛容に対応し、学びの機会としている
このチェックリストは、完璧を目指すものではありません。それぞれのご家庭の状況に合わせて、無理のない範囲で取り組んでいってください。
結びに:子どもの未来を育む金銭教育
お金管理は、働くママにとって大切な教育のひとつです。特に小学生の段階から金銭感覚を養うことで、将来の経済的自立や計画性を持つ力が育まれます。日常生活における「お小遣い管理」「貯金の目標設定」「買い物体験」などの活動は、金銭教育において有効です。さらに、家の中で自分の役割を責任を持って行うことで報酬をもらう経験を通して、働くことの価値ややりがいを教えることできます。
実際の家庭での活動や、ゲーム感覚での貯金・投資の学習を取り入れることで、子どもたちと楽しみながらお金の管理を学んでみませんか。親が見守れる今だからこそ、失敗をしたとしても共に学ぶことができます。お金の管理を子ども任せにするのではなく、お金の価値を教えながら、将来につながる意識を身につけさせましょう。
Working Hahaは無理のない範囲で、子どもと一緒に楽しみながら金銭教育を進める皆さんを応援します!