「赤色のランドセル廃番」に思うこと
こんにちは。Working HahaディレクターのMomoです。
3月から4月にかけて、卒業や入学、進級など毎年プライベートで忙しい時期です。
恐らく、働いている母たちは自分自身の仕事の繁忙期とも重なり、心身ともに疲れが出る時期ではないでしょうか。とにかく、みんながんばりましょう!(がんばる以外の乗り越え方を知らない涙)
年長さんに待ち受ける「ラン活」
この春、我が家の上の子は小学4年生、下の子は幼稚園の年長に進級します。卒業や入学がないため、比較的落ち着いた一年になりそうですが、年長といえば「ラン活」です。
4年前上の子のランドセルを選ぶ時はコロナ禍真っ只中。ランドセル屋さんの予約をとるのも入店するのもかなりの厳戒態勢で、1組40分程度の見学時間の制限があり、その時間内に欲しい型を決めきらなければいけないルールだったことを覚えています。
そんなこともあったなぁと思い返しながら、気が付けば娘のラン活期に突入。お兄ちゃんのランドセルを見ていた娘はずっと前から「ランドセルは赤がいい」「軽いのがいい」と、かなり明確なビジョンを持ってその時が来るのを待っていました。
私自身も赤いランドセルへの憧れがあったため(自分自身は学校の指定色の黒のランドセルしか選択肢がなかった)、赤のランドセルは大賛成。ある休日、娘と一緒に気になるお店のランドセルを見に行きました。
店員さんからの衝撃の一言
お店の中にはカラフルなバリエーションのランドセルがずらーっと並び、どれも本当に素敵。私自身は他の色に目移りしたりもしましたが、娘は真っ先に赤いランドセルのサンプルを背負っていました。
軽く見学に行くだけのつもりだったのですが、お店の店員さんから驚きの一言。
「赤いランドセルは、今年以降生産しないことになったので、去年の在庫があればお手配することができます。」
え、赤のランドセルがなくなる??
つまり、赤のランドセルって、人気がないってこと??
これには正直びっくりしました。
赤のランドセルといえば女の子の定番色。パキっとした原色の赤は、実は高学年になって服がシックな色味になってもスタイルにマッチできる結構万能な色、と勝手に思い込んでいたのです。
(そのお店で一番人気の色はキャメル。あとはその年限定のカラー(今年はくすみピンク、くすみブルー、モスグリーンのような色でした)のものだそうです。)
どんなにいろんな色が出たとしても、赤と黒のランドセルだけはなくなることはないと思い込んでいたので、「赤がなくなる」ということ自体がじわじわショックに思えてくる私でした。ただの時代の流れではあるのだけれど、自分たちの時代の象徴だった赤いランドセルがなくなるということは、自分たちが生きていた時代の記憶も薄まるようで…。(大げさですかね)
「選択肢の多い時代」を生きる子供たち
同時に、娘の生きる時代はランドセルひとつとっても何十色という選択肢があるんだなと改めて思いました。グローバルで多様化された、選択肢の多い時代を生きていく彼らには、私たち親世代以上に「自分の意思」「価値観」というものを強く持たないと、多すぎる選択肢に吹き飛ばされてしまいそうだなと。(余談ですが、ラン活をめぐるマウンティング問題などもあるそうで…みんな黒と赤のランドセルなら何にも問題は起きないのに!不思議な時代です。)
そんな親の心配をよそに、娘は「やっぱり赤がかわいい!絶対これがいい!」と即決。「受注生産にならない赤いランドセルはすぐに倉庫から出せますよ~。」との店員さんの一言に乗せられ、その場で真っ赤なランドセルを購入したのでした。
これにて我が家の「ラン活」は終了です。(情報の波に溺れる前に即決で終えられてよかった!)ランドセルは娘の6歳の誕生日直前に我が家に到着する予定。赤いランドセルを背負って学校に行く娘の姿が、今からとても楽しみです。