親が突然要介護になったら、最初にすべき5つのこと

2024.01.29
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こんにちは。WorkingHahaディレクターのMomoです。

以前自己紹介でも書かせていただいた通り、約7年前実母が病で倒れ要介護の身になったことから、私や家族の人生は大きく変わりました。

それまで私の家族は風邪やインフルエンザにかかったりはしていたものの、大病や大怪我とは無縁の生活を送っていました。そんな中突然起きた母の介護問題。母の体調のことも気にしつつ、これからの家族の生活をどう考えていくか、その時は家族全員がパニック状態になってしまったことをよく覚えています。

今日は、そんな経験をした私が当時を思い返して考える、「親が要介護になったらやるべき5つのこと」をご紹介できればと思います。あわよくばなるべく、いや絶対に自分の身には起こってほしくないことけど、年齢を重ねれば重ねるほど起こる確率も高くなり、知識として備えておいて損はないことかと思いますので、良かったら読んでみてもらえるとうれしいです。

①介護関連の「プロジェクトマネージャー」を決める

親が病気になって入院などすると、入院から病名診断、その後の介護のダンドリ相談や決定など、様々なことが急スピードで行われます。家族に必要になってくるのは、「必要な情報を即時関係する家族全員で共有すること」そして「そのために、介護の決定にまつわる主体者(プロジェクトマネージャー)を決めること」です。「プロジェクトマネージャー」というのは、その後長く続いていく主介護者のことではなく、一旦介護生活が落ち着くまでの様々な報連相をとりまとめる人のことを指しています。(あくまでも私の私見なので、こういった言葉が一般的に存在するわけではありません。)

我が家の場合は、私(長女)がその「プロジェクトマネージャー」となりました。父は当時まだ遠方で現役で働いていたので一番近くに住む私がならざるを得なかったという事情もありました。

プロジェクトマネージャー」になった私は病院(ナースステーションや事務担当者など)やケアマネージャー(介護に関するプランニングをしてくれる人)、母の友人関係など様々な人からの連絡を受けてそれを家族へLINEで共有する役割でした。

プロジェクトマネージャーを決めないと、いろんな種類の報告や連絡が様々な連絡先へ飛んでしまい、大事なスケジュールや決定が遅くなってしまうリスクがあります。とにかく、連絡にまつわるプロジェクトマネージャーを決めて、その人にすべての情報が集約されるようにすることは、介護においてとても必要なことだと思います。

②介護休業をとる

介護のプロジェクトマネージャーになった場合、次に検討するのは「介護休業の取得」です。介護休業の定義はこちらに書かれていますが、雇用されている場合、労働者は最大3カ月間(通算93日間)の休業を申請することができます。

一点ぜひあらかじめ知っておいてほしいこと、それは介護休業は「介護をするための休み」ではない、ということです。(当時の病院にケアマネージャーさんにこれを聞いた時、すごく参考になりました。)

介護というのはものすごく長いスパンで行うもの。数日、数カ月で終わることではないケースがほとんどです。介護休業はあくまでも「家族の介護を始めるにあたって、必要なサービスや設備の準備や体制を整えるために使う休み」だということを肝に銘じておきましょう。そうすることによって今必要なタスクが明確になるし、気持ちも少し楽になります。

引用:介護休業について 厚生労働省

③連絡先の一覧を家族間でシェアする

今考えても、LINEやSNSがここまで普及した今、あれだけ電話でいろんな連絡を取ったのは、後にも先にも当時の介護休業の期間でした。①でも述べた通り、とにかく介護生活を安定させるためには様々な人と相談をし、わからないことを明確にするためにいろんなことを聞きまくり、決定したことを電話で伝える必要があります。

そのために、まずは必要な連絡先をすべて一覧化します。特に必要なのがケアマネージャーさんの番号(担当のケアマネさんが決まるまで、何人か経由する場合もあります。)、病院の番号(代表番号にイチイチ掛けているとその度に事情を伝えて取り次いでもらう必要があるので、ナースステーションや担当者直通の番号をきちんど把握しておく)、各サービス担当者の携帯の番号などです。電話がかかってきた時に「これ誰だっけ?」とならないように、スマホの連絡帳機能もきちんと活用しましょう。

④領収書や請求書のファイルを作る

これもちまちました作業に見えて実は大事。サービス利用や受診でかかった領収書、請求書関連の書類は一旦すべてファイル保管しましょう。整理は後からでも大丈夫ですが、年度ごとの医療費や介護関連の費用計算は必要になってくるので、もし年度が変わる場合は別のファイルで保存することをおすすめします。介護も医療も、後から払い戻しが可能なものがあったり、高額医療費負担などが効くものもありますが、急を要する受診の場合は一旦自己負担で払わなければいけないケースなどもあるので、後から精算する可能性も考え、かかった費用がわかる状態にしておきましょう。

⑤まずは1カ月、介護に専念できる環境を作る

介護のプロジェクトマネージャーになった場合でもそうでない場合でも、3ヵ月休業ができてもできなくても、1カ月あればいろんなことが整理されると思います。ただそれは逆に「最初の1カ月は本当にいろんなことが起きて、大変だ」ということです。何よりも、様々なことが起こるのに、そもそも病気になった家族のことが心配というメンタリティがとても辛いのです。なので、私のおすすめは、とにかく介護や家族に専念できる環境を整えること。仕事も、子供たちのお世話も本当に大切だし本当に大変。仕事に穴をあける申し訳なさもあると思います。でもとにかく1カ月は、どうやって介護を安定させるかということに専念をしましょう。他の家族と協力して、この長いトンネルをどう潜り抜けるか、考えていきましょう。きっとその先は今より少し明るい未来が見えているはずなので。

以上、当時の自分に起きたことを振りかえって「きっとこういうことが大切なんだな」と思ったことをつらつらと書きました。

今まさに、家族の介護や看病で悩んでいる方の力に少しでもなれますように。

Category

暮らす・楽しむ

Tags
#人生の岐路 #家族で乗り切る #私の30代 #介護

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